Googleアナリティクスで確認すべき5つの項目

Googleアナリティクスでは、確認できる情報と確認できない情報が存在します。Googleアナリティクスで確認できる情報は、ウェブサイトを訪れたユーザーが、どのようにしてウェブサイトへたどり着いたか、各ページが開かれた回数、どのページが売り上げにつながっているかという3点です。一方、ウェブサイトを訪れたユーザーごとに、どのようにページ内を移動したかといった情報などは確認できません。

Googleアナリティクス初期設定

Googleアナリティクスを導入したいと考えている場合の、初期設定の手順を見ていきましょう。まず、Googleアナリティクスの公式サイトへアクセスし、Googleアカウントをあらかじめ取得している人は「ログイン」、Googleアカウントを取得していない人はGoogleのアカウントを作成します。ログインしたら、申し込みボタンをクリックし、Googleアナリティクスのアカウントを設定しましょう。2つのトラッキング方法があるため、いずれかを選択しますが、「ユニバーサルアナリティクス」の方が機能性が高いとされています。ほかに、アカウント名、ウェブサイト名、ウェブサイトのURLを入力し、データ共有設定については注意事項を確認後に自己判断でチェックボタンを付けて「同意」へ進むという手順です。

同意すると、データを集計するために必要なコードを取得できます。トラッキングコードと呼ばれるコードであり、</body>の前に挿入することでデータを収集できるシステムです。次に、Googleアナリティクスへウェブサイトの構成である「サイトマップ」を送信します。WordPressの場合プラグインを使用することで、スムーズに作成できます。ほかにも、サイトマップを自動で作るツールもあるため、Wordpressを使用していない人でも簡単に作成可能です。サイトマップは、左にあるメニューの「クロール」から「サイトマップ」を選択し、Googleウェブマスターツールへ加えます。

Googleアナリティクスデータ集計確認

Googleアナリティクスのアカウントを作成したあとは、しっかりとデータを集計しているのかを確認しましょう。作動しているかどうかは、リアルタイムレポートから確認が可能です。まず、Googleアナリティクスにログインした状態で、別ブラウザからトラッキングコードを設定したページを開きます。そして、Googleアナリティクスの「レポート」から、「リアルタイム」を選択し「サマリ」へ進むと、「アクティブユーザー」として人数が表示されるため、正常に作動しているかを確認できるのです。

Google アナリティクスの情報画面5つの確認項目

Google アナリティクスの情報画面は複雑なようにも見えますが、実際に確認すべき内容は主に5つのみで十分であるといえます。1つ目は、サイトを訪れたユーザーに関する情報です。左サイドバーにある「ユーザー」から「サマリー」を選択すると、ウェブサイトを訪れた人数を確認できます。いくつかのグラフが表示されますが、重要なグラフは訪問数を指す「セッション」のグラフです。グラフは、月ごとや日ごとなどに分けて確認できるため、毎日チェックしてみましょう。

2つ目は、ウェブサイトを訪れたユーザーが利用しているデバイスについての情報です。メニューの「ユーザー」から「モバイル」を選択し、「サマリー」へ進みます。desktop、mobile、tabletと、それぞれの項目の右側にユーザー数が表示される仕組みです。ウェブサイトの運営においては、ユーザーのデバイスをチェックすることは非常に重要なポイントであるといえます。パソコン用サイトとスマホタブレット用サイトでは、別のウェブサイトであるといっても過言ではないほど、閲覧した際の印象が異なるのです。パソコン用サイトではユーザーに認知されにくい箇所が、スマホで閲覧した際には大きく目立っているといったケースもあります。閲覧時に利用されるデバイスによっては、ウェブサイトの構成を作り替える必要があるかもしれません。

3つ目は、どのようにしてウェブサイトにたどり着いたのかという情報です。「集客」から「すべてのトラフィック」を選択し、「チャンネル」へ進むと確認できます。英語で表記されており、右横にはウェブサイトを訪れたユーザー数が表示されるのです。「OrganicSearch」とは検索からウェブサイトにたどり着いたユーザー、「PaidSearch」とは検索後の広告からたどり着いたユーザーとなります。「Direct」はURLを直接入力したりブックマークをしていたりというリンク元がないユーザー、「Referral」はほかのサイトのリンクから、「Social」はSNSなどから、「Display」はバナー広告からの訪問です。

どのような流れでウェブサイトにたどり着いたのかを知ることは、ウェブサイトの情報を更新もしくは改善するために必要な情報となります。例えば、検索してたどり着いたのか、なにげなく広告をクリックしたのかでは、ユーザーの目的は異なるのです。そのため、ユーザーの意思を読み取り、ウェブサイトに掲載する情報を精査するために重要な情報の1つであるといえます。

4つ目は、ユーザーの行動を把握するための情報です。メニューの「行動」から「サイトコンテンツ」を選択し、「ランディングページ」へ進みます。ユーザーにとって、ウェブサイトの入口になったページがどこなのかを確認することが可能です。どのページにユーザーを集める力があるのかを見極めることで、該当するページの更新や情報量の見直しなどにも役立ちます。

5つ目は目標であるコンバージョンに関する情報です。メニューの「コンバージョン」から「目標」を選択し、「概要」に進みます。ウェブサイトの運営では、会員登録や商品の購入などコンバージョンを設定していることが一般的です。ウェブサイトを運営する理由として、コンバージョンの数が重要であるため、毎日チェックすべき情報でもあります。「目標サマリー」の画面では、完了数とコンバージョン率の確認が可能です。2つの数値を確認し、大きな変化がないかを確認しましょう。

コンバージョン設定

コンバージョンについては、ウェブサイト運営者が設定をしなければ確認できません。設定するための手順を見ていきましょう。まずは、Googleアナリティクスで指定したページの閲覧を設定します。例えば、コンバージョンが商品購入であれば、購入が完了した段階で表示されるページのURL.などです。ページのURLを控えたら、Googleアナリティクスの「管理」から「ビュー」を選択し、「目標」へ進みます。「新しい目標」という赤いボタンから「カスタム」へ進み、目標の名前などを入力し「続行」をクリックしましょう。次のページでURL部分を入力し「保存」をクリックすると、コンバージョンの設定が完了します。

Googleアナリティクスで確認できる数値

Googleアナリティクスで確認できる数値は、大きくあがることや反対にさがることもあります。異常値が発生した場合にはすぐに原因を確認し、ウェブサイトの運営に活かす必要があるのです。毎日Googleアナリティクスで5つの情報だけでも確認をしていると、異常値の発生や原因の解明もスムーズに行えます。しかし、事情があり毎日確認することが難しいという人は、異常値が検出されたときのみ自動で通知してくれるシステムを活用しましょう。自動通知システムを設定するためには、「レポート」から「インテリジェンスイベント」を選択し、「サマリー」の「カスタムアラートの管理」へ進みます。「新しいアラート」から、自動通知の名前と通知してほしいメールアドレス、期間を入力するだけです。

Google アナリティクスとは、無料のアクセス解析ツールですが、機能性が高いため扱いにくいと感じる人も多いのではないでしょうか。そこで、初心者でも簡単にわかるGoogle アナリティクスの基本的な使い方について紹介します。

Googleアナリティクスで快適にウェブサイトを運営しよう

初心者でもスムーズに使いこなすためには、必要最低限の機能を理解し、毎日情報を確認することが大切です。Googleアナリティクスで集計されるデータを、ウェブサイトの運営に役立てましょう。