すっぽんの種類とは?それぞれの種類の特徴
すっぽんは、これまで食用として馴染みのある生き物でした。高級食材ともされており、身近に存在している生き物ですね。
日本に生息するすっぽんには、いくつかの種類が存在しているのです。
主なすっぽんの種類と、それぞれの特徴について紹介します。
すっぽんについて
すっぽんは、江戸時代までドロガメと呼ばれていました。なぜ「すっぽん」と呼ばれるようになったのか。諸説あり、本当の理由は明らかではありません。しかし、すっぽんが川や池に飛び込む際の音が由来であるという説があります。
寿命は30年~100年程ではといわれていますが、実際のデータは出ていません。
ペットとして飼育されているすっぽんは少ないため、寿命に関して正確なデータを取ることが難しいのです。
最も馴染みのあるすっぽんは「キョクトウスッポン」
日本で馴染みの深いすっぽんは「キョクトウスッポン」。別名「ニホンスッポン」とも呼ばれ、昔から飼育され食用としても親しまれてきている種類のすっぽんです。キョクトウスッポンは本州にも生息しています。しかし、四国や九州などで比較的多く見られる種類です。
また、東南アジアや中国にも広く生息していることから、「シナスッポン」とも呼ばれています。
呼び名は違いますが、種類は同じ。肉食であり、穴に隠れて生息していることが特徴です。
フロリダスッポン
フロリダスッポンは、その名の通りアメリカのフロリダに生しているすっぽんです。あらゆる水様性物を食べる雑食性。要注意外来種とされている種類です。トゲスッポン
トゲスッポンは、アメリカからメキシコかかる温かい地域に生息している種類です。フロリダスッポン同様雑食性であり、こちらも要注意外来種とされている種類でもあります。インドシナオオスッポン
インドシナ半島に生息している、インドシナオオスッポン。最大で70cmほどにまで生長し、最も大きなサイズのすっぽんであるともいわれています。
飼育をするためには大型の水槽も必要となるため、インドシナオオスッポンは最も飼育が難しい種類でもあります。
外来種のすっぽんが引き起こす問題
日本に生息する主な種類は、キョクトウスッポン、フロリダスッポンなどでした。いずれのすっぽんも、ペットとして飼育されていたものが逃げだした、あるいは遺棄されたものであるとみられています。
ペットの野性化は非常に大きな問題となってますが、カメやすっぽんも問題視されているのです。
外来種により、本来日本に生息していたキョクトウスッポンの生息地域が狭くなってしまっています。
また、外来種に子供のキョクトウスッポンが食べられてしまうなどといったことも問題となっているのです。
外来種のすっぽんにとっても、本来生息していた場所で生きて行く事が良い生き方であるといえるでしょう。
外来種が入ってこないよう、規制を厳しくすることも重要であると考えられますね。