引っ越しで大きい荷物だけを運んでほしい!料金と注意点

引越しする状況や荷物の種類は、個々の依頼者によって大きく異なります。依頼者のなかには、小さな荷物はレンタカーなどで運ぶため大型の家具・家電のみを運んで欲しいという人もいるでしょう。引越し業者へ、大きい荷物の運搬のみを依頼することも可能です。そこで、大きい荷物を運ぶ場合の費用相場や注意点を紹介します。

引越し業者には大きい荷物のみを運ぶプランがある

一部の引越し業者では、大型家具や大きな荷物だけを専門に運んでいるところも存在します。家具など大きな荷物以外の衣服や小物類が少ない場合は、大きい荷物だけを運搬する引越し業者を利用することによって費用を節約することにもつながることが特徴です。
大きな荷物だけを運搬するプランを利用する際、引越し業者に梱包の作業を任せるのではなく、梱包作業は自分で行い、小さなダンボールなどをレンタカーで運んだり宅配便を活用して郵送したりすることによって、より費用は抑えられるでしょう。
大型の家具や家電など重くて自分では運べないものをプロの引越し業者に運んでもらうことによって、安全に新居へ運びこめることもメリットです。

大きな荷物のみの引越し料金相場

料金相場は、荷物の量や種類、時期によって異なります。例えば、スタッフ2人を派遣させて、小さめのトラックを使用し、近距離間で荷物を運ぶのであればオフシーズンで2万円前後が相場です。
大きな荷物のみでは、プランごとで価格が決められているケースは少なく、家具ごとに移動費用が定められているケースが多いといえます。
近距離の移動であれば、ベッドが1万円~、2人掛けソファは7000円~、タンスは2万円~といった形式です。一人暮らしでは6~14万円、4人家族の場合は8万円~12万円が目安となります。ただし、3~4月といった新年度を迎える時期には、通常よりも費用は高くなるため注意が必要です。

引越し業者に大きな荷物の移動を依頼する際の注意点

引越し業者に大きな荷物の運搬を依頼する際には、事前に行っておかなければならない準備があります。食器棚については、ガラス戸がついている場合、専用の緩衝材を使用して保護したうえで運搬することが一般的です。運搬の際、食器棚の中に1つでも食器が残っていると運べないため、中を空にしておきましょう。
この場合、生き物は運べないため、必ず生き物と水は抜く必要があります。
生き物を運んでもらいたい場合には、引越し業者ではなく専門業者に依頼しなければなりません。ペットが入った状態では、リスクが高いため多くの引越し業者では断るケースが一般的です。ただし、引越し業者によっては受けてくれる可能性もあるため、どうしても運んでもらいたい場合には見積もりの際に相談しましょう。

ウォーターサーバーも、運んでもらう際に注意が必要です。ウォーターサーバーを運搬可能かどうかも引越し業者に見積もりを依頼した際に確認しなければなりません。
ウォーターサーバーは水漏れといったリスクや、繊細な機器があることから運び運ぶ際にも注意する必要があります。
さらに、ウォーターサーバーの会社によっても異なり、移動の際には「利用者が自分で運ぶように」と決めている会社や、ウォーターサーバーを扱う会社が移動をする決まりになっている場合もあります。まずは、ウォーターサーバーのカスタマーセンターや代理店に問い合わせをするほうがよいでしょう。

大きめの鉢植えなどは、ダンボールにすべて入るサイズであればダンボールに入れて通常の荷物と同様に運んでもらうことが可能です。しかし、ダンボールに入らないサイズの大きな鉢植えや観葉植物の場合、引越し業者によっては荷物として運べない場合もあります。

大きな荷物としては自分を運んでもらう場合、の前の日には水やりをしないことがポイントです。トラックに積んだ際に水が染みてしまい、ほかの荷物が汚れたりトラックの中が汚れたりする可能性があります。ダンボールに梱包できるサイズであったとしても、底にビニールを敷く、緩衝材を入れるなど、揺れによって土が出ないように工夫しましょう。

大きな荷物として、ピアノなどの楽器を運びたいという人も多いです。一般的に、引越し業者ではピアノといった楽器の運搬は受け付けていません。楽器は非常に繊細なものであるため、運び方次第で音が変わってしまったり故障したりする可能性があるためです。
場合によっては、オプションサービスで楽器の運搬を受け付けているケースがあります。オプションの場合は、引越し業者ではなく連携している別の専門の業者に頼む必要があることが特徴です。大きな楽器の移動を検討している場合は、オプションサービスの有無なども確認しましょう。

ほかにも、当日に、引越し業者から運搬を断られるケースが多いものが、石油ストーブです。電気やガスのストーブは通常通り運べるものの、石油ストーブは中に入っている燃料を抜かなければ火災の危険があるため運べません。燃料を抜く方法は石油ストーブごとに異なるため、製品のホームページや説明書を確認して正しい方法で行います。

大きい荷物はトランクルームに預けるのもおすすめ

新居で生活をはじめたあと、すぐに必要ではない大きな荷物はトランクルームに預ける方法も有効です。新居に持って行く必要がなく、かつ近距離の移動であれば、事前に預けてしまう方法もあります。大きな荷物がなければ移動後の片付けもスムーズになるため、あらかじめ預けることも検討しましょう。