ワキガが原因で服に黄ばみが!落とし方と予防方法とは

真っ白なシャツやお気に入りの服が黄ばんでしまうと、悩んでいる人も少なくないでしょう。
服の脇部分に黄ばみができるのは、ワキガの人に多いケースです。
ワキガの人はなぜ脇の部分に黄ばみができるのか、根本的な原因を簡単に確認しておきましょう。
さらに、具体的な落とし方や予防方法も紹介します。

ワキガの人の服に黄ばみができる原因

ワキガだと黄ばみができるといわれるのには、主に3つの原因が挙げられます。
それぞれの関連性にも注目して見ていきましょう。

・ワキガの汗が原因

そもそも、ワキガになる原因とは「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺から分泌される汗が、肌に存在する皮脂や菌と混ざることによって起こります。
ワキガの人は、アポクリン腺が多い、汗を多く分泌するなどの特徴があるのです。
さらに、アポクリン腺から「リポフスチン」と呼ばれる色素成分も出るため、黄ばみにつながります。
ワキガにもレベルがありますが、症状が重くなるほどリポフスチンも多く含まれるため、より黄ばんでしまうのだといえるでしょう。

・臭いが蓄積する

ワキガの臭いそのものが服に吸収されることで、臭いの成分が細かな繊維に入り込み蓄積されます。
黄ばみだけではなく、臭いが取れない原因にもなるのです。

・デオドラントの効果もチェック

ワキガの人は、臭いや汗じみ予防にとデオドラントを利用している人が多いでしょう。
しかし、服の黄ばみの原因の1つとして、デオドラントに含まれる成分も挙げられます。
販売されている全てのデオドラントが該当するわけではなく、体質に合うか合わないかという部分もありますが、
酸性化剤やアルカリ化剤といった消臭成分が使用されているものには注意が必要です。
化学成分や鉄が含まれている場合、臭いや汗の抑制への作用が期待できますが、汗に含まれる色素成分にはアプローチされないため黄ばみの原因になります。

ワキガが原因でできる黄ばみの落とし方

ワキガの汗や臭いの蓄積などが原因でできる黄ばみは、繊維の奥に入り込んでしまったとしても諦める必要はありません。
ワキガによる頑固な黄ばみを落とす方法を紹介します。

・洗剤を工夫する

ワキガの特徴である色素成分が含まれる汗に対しては、色素を洗い落とせる洗剤を使用する方法が有効です。
色素にアプローチできるのは、洗剤に配合されている「界面活性剤」と呼ばれる成分となります。
ほとんどの洗剤に配合されているものの、配合量には差があり、界面活性剤の含有量が多いほど黄ばみを落とす効果も高くなるのです。
また、石鹸にも界面活性剤が含まれるため、黄ばみが目立つ部分については石鹸で直接洗ってから洗濯をしても良いでしょう。
さらに、蛍光増白剤とい呼ばれる成分が配合されているか否かをチェックします。
文字通り、白色を際立たせる作用が期待できる成分であり、黄ばんだ部分を白く見せる効果も期待できることが特徴です。
成分表を確認し、界面活性剤の配合量などを見て洗剤を変えることも検討しましょう。

・お湯で洗濯する

水を使用するのと比較して、お湯で洗濯をした方が洗浄効果は高いため、黄ばみができた服を洗う際にはお湯を使用します。
さらに、 ワイドハイターなど酸素系漂白剤を加えて洗濯をしましょう。
黄ばんでいて着用できないほどではなく、「少し黄ばみができた」という程度や、臭いが気になる程度であれば、漂白剤で落とせる可能性もあります。
黄ばみが目立つ場合や、臭いが強い場合には、酸素系漂白剤をお湯に溶かし、その中に服を浸けておきましょう。50度ほどの比較的熱いお湯を使用することがポイントですが、お湯を使用すると服の繊維を傷めることにもなります。
そのため、服の素材を見ながら行うことが大切です。
酸素系漂白剤のパッケージには浸け置き時間も表記されているため、製品ごとに確認して行います。
浸け置き後には洗剤で擦ると、より黄ばみを落とす効果が高くなるでしょう。
加えて、重曹も併用することで、より黄ばみを落とす効果が期待できます。
臭いが蓄積することによる黄ばみや、臭いそのものが気になる場合にも便利に使用できることが魅力です。
洗剤と一緒に使用する、もしくは黄ばみが気になる部分に揉み込んで浸けておく方法で使用します。

・頑固な黄ばみを落とす方法

酸素系漂白剤でも落ちない頑固な黄ばみには、塩素系漂白剤を使用しましょう。
ただし、塩素系漂白剤は服に直接使用すると繊維を溶かしてしまうなどのリスクもあるため、使用方法には十分に注意しなければなりません。
高い効果を得たいからという理由で使用方法を守らなければ、黄ばみは落とせても服が着用できない状態になる可能性もあります。

ワキガによる黄ばみができるのを予防する方法

ワキガが原因の黄ばみができてから洗濯をする方法もありますが、服を傷めてしまうことは避けられません。
まら、仕事や家事で忙しい中、黄ばみを落とすための洗濯に時間を割くことは負担になるでしょう。
そのため、黄ばみができることを予防するのが最善の方法だといえます。

・洗濯の回数を増やす

ワキガによる黄ばみができた状態で洋服を置いておくと、雑菌が繁殖して黄ばみが悪化します。
つまり、雑菌が繁殖しないようにすることが重要であり、可能な限り早く洗濯を済ませることがポイントです。
洗濯物を溜めこまず、服を脱いですぐに洗うことによって、臭い、黄ばみが服の繊維に入り込むことを予防出来るでしょう。
特に、一人暮らしの人に多いケースが、休みの日にまとめて洗濯をするという方法です。
また、会社に制服がある人の場合、通勤の際に着る服は毎日洗濯せず、数日に1度の洗濯で済ませる人もいます。
しかし、汗をかきやすく黄ばみが目立つ襟や脇だけではなく、ウエストや腕の裾など、皮膚に付着している部分には汗や皮脂が付いているのです。
黄ばみもなく、汚れているようには見えなかったとしても様々な雑菌が付いています。
雑菌や皮脂、汗などは黄ばみにつながることはもちろん、時間の経過とともに汚れが落としにくくなるため、特に汗をかく時期には毎日洗濯をしましょう。

・服を着用する前のコツ

服を着用する前に、汗が付着しないように工夫することで黄ばみを予防できます。
脇の黄ばみ予防には脇用のパッドを使用する方法が有効です。
ほかにも、布用の防水スプレーを使用したり、ベビーパウダーを付けたりと、雑菌や汗、皮脂が付着しないように工夫します。
黄ばみができていたり、汚れたりした服に行っても効果が期待できないため、新品もしくは服を着用する前に行いましょう。
ベビーパウダーやパッドについては、服の繊維を傷めにくく肌にも負担にならないため安心して使用できます。
しかし、服のデザインによってはパッドが目立つケースもあることがデメリットです。
その場合には、汗をかきやすい場所に吸収加工が施されたインナーを活用しましょう。

お気に入りの服をワキガによる黄ばみから守ろう

服の一部分に黄ばみができた服を着用するのは、気分の良いものではありません。
また、黄ばみができた状態で放置してしまうと、臭いの原因にもなります。
できてしまった黄ばみは、ドラッグストアなどで手に入る漂白剤を使用したり、洗い方を工夫したりと、努力次第で解消できる可能性が高いです。
さらに、黄ばみができる前の段階でも、予防方法を実践することが大切だといえます。
紹介した黄ばみの予防方法、落とす方法を参考にして、見た目にも清潔な服を着用しましょう。