オーガニックコスメの注意点!アレルギー発症も?選ぶ際のポイントと成分とは

オーガニック化粧品は、美容大国フランスでも人気があり注目を集めています。しかし、一概にオーガニック化粧品だけが優れているといえる訳ではなく、一般的な美白化粧水とオーガニック化粧品にはそれぞれメリットがあるのです。そこで、オーガニック化粧品とは何か、また、美白を目指せるオーガニック化粧品の選び方や有効成分を紹介します。

オーガニック化粧品の特徴とポイント

キャッチコピーに「オーガニック」と付くと、肌に優しい成分を配合しているというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。一般的に販売されている美白化粧水、自然派化粧品とオーガニックコスメは、どのような点に違いがあるのか、それぞれの特徴や魅力的なポイントを紹介します。

一般的な化粧品との違い

一般的な美白化粧品は、塗った瞬間の肌を整える、さまざまな症状を抑えるなどの対症療法だといえます。また、多くの化粧品で動物実験を行っており、人間に使用する前に別の動物に塗布して成分の安全性を検証しているのです。動物実験では安全性に加え、ある程度の効果作用を確認しています。さらに、厚生労働省が効果を認定している作用が含まれてる医薬部外品でもあり、高濃度で美白作用が高い精製された人工成分を配合している点も特徴です。

自然派化粧品との違い

自然派化粧品は、肌をよい状態に変化させ、肌を育てる根本療法の役割があります。植物由来の成分を使用している点が特徴であり、一般的に美白化粧品と比較をして肌触りがよく、穏やかな使い心地です。しかし、成分を抽出する植物は必ずしもオーガニックでなくてもよいため、オーガニックコスメとは異なります。

オーガニックコスメの条件

オーガニックコスメも、肌質をよい状態に変化させて、肌を育てる根本療法的な化粧品です。オーガニックコスメといわれる製品には、動物由来原料や石油由来成分を配合していません。さらに、植物原料のうち50~90%以上にオーガニック栽培のものを使用していることも「オーガニックコスメ」と呼ぶ条件となります。

成分

成分は優しく、肌の状態をよい方向へ導く植物性由来の有効成分を使ったオーガニックコスメは、世界中で人気を集めています。特に、フランスを中心としたヨーロッパではオーガニックコスメが大人気で、フランスのエコサートやドイツのBDIHなどの認証制度も充実しているのです。オーガニックコスメのバリエーションは広がりをみせ、美白有効成分を配合したオーガニック由来の美白化粧品も誕生しています。

オーガニックコスメを選ぶ際のポイント

ヨーロッパを中心に人気のオーガニック由来の美白化粧品は日本でも注目を集めており、多くの商品が販売されています。たくさんの商品がある中で、最良のオーガニックコスメを選ぶためのポイントを見ていきましょう。

海外のオーガニックコスメについて

日本には、オーガニック認証の明確な基準がありません。しかし、海外にはフランスのエコサート、ドイツのBDIH、アメリカのUSDAなどの認証制度があります。一般的に、オーガニックコスメは海外認証を受けたものや、海外認証に準ずる処方で作られたものが多いです。オーガニックコスメの世界基準としては、石油由来成分と動物由来原料を使用しないこと、植物原料のうち50~90%以上はオーガニック栽培のものを使用することなどが定められています。ただし、動物由来原料については、生きているものから採取する場合は使用可能です。つまり、オーガニックコスメの基準である、石油由来成分を使用しておらず生きているものを除く動物由来原料を使用していないものを選びましょう。また、オーガニック栽培の植物原料についても、割合が記載されているかをチェックする必要があります。

オーガニックコスメの基準

日本にはオーガニック認証の明確な基準がないため、極端な例では1%でもオーガニック植物原料を使用しているだけで「オーガニックコスメ」と表示できます。そのため、原料や製造方法を明らかにしており、海外の基準も満たせるほどのオーガニックコスメであることが分かるメーカーから購入する方法が有効です。例えば、ジェイドブランの化粧品は天然由来成分のうち90%にオーガニック成分を配合しており、全成分をHPで公開しています。さらに、国内工場で製するなど、品質管理も徹底されていることが魅力です。

オーガニック化粧品に含まれる成分とは

オーガニック由来の美白化粧品に含まれる美白成分は、植物由来のエキスです。具体的に、どのような植物エキスが美肌成分を持っているのでしょうか。オーガニックコスメに配合されることが多い、植物エキスの種類や特徴を紹介します。

ローズマリーエキス

ローズマリーエキスとは、ローズマリーの葉から抽出されるエキスです。メラニンの生成を抑制する作用があり、シミやそばかすを余郷する作用が期待できます。美白以外にも、血行促進や抗酸化、アンチエイジング、脱毛予防などの作用があり、全身の美容ケアに最適な植物エキスです。

コメヌカエキス

コメヌカエキスとは、玄米を精米するとき際に排出される種皮や米ぬかから抽出されるエキスです。紫外線対策に効果が期待できる、メラニン生成抑制作用があります。さらに、皮膚のメラニン生成を促進させる酵素、「チロシナーゼ」の働きを抑制する作用も期待できることも特徴です。また、美白以外にも、抗酸化力によって血行促進作用や悪玉コレステロールを減らす作用があります。

カモミラエキス

カモミラエキスとは、カモミールカミツレエキスとも呼ばれ、キク科のカミツレの花であるカモミールから抽出されたエキスです。肌に優しく、保湿、血行促進、炎症抑制作用や新陳代謝を促す働きも期待できます。メラニン色素の生成を促す「エンドセリン」の働きを抑制する作用も期待できることが特徴です。

オーガニック化粧品の注意点

オーガニック由来の美白化粧品は植物原料を使用しているため、人によっては肌に合わなかったりアレルギーを引き起こしたりといった肌トラブルを起こす可能性もあります。
しかし、メーカーで各種テストが行われているオーガニックコスメであれば、使用するうえで安心感があるでしょう。各種テストとは、アレルギーテスト、パッチテスト、スティングテスト、細胞毒性テストです。アレルギーテストでは、皮膚に塗布した際、アレルギー反応が出ないことを確認します。

パッチテストは化粧品の安全性を評価するものであり、はじめて使用する化粧品に関しては、消費者が自宅で行うことを推奨されているテストです。スティンギングテストでは、敏感肌の人を対象にした、かゆみや刺激を評価します。細胞毒性テストは、製剤が細胞と接触した際の毒性について、既存の製剤と比較して大きな違いや問題がないかを評価するテストです。
ただし、各種テストの評価に問題がないとしても、すべての人にアレルギーや刺激が起こらないという保証があるわけではありません。自宅でもパッチテストを行い、植物アレルギーをもっていないかなども認識したうえで使用しましょう。

オーガニック化粧品はサンプルやトライアルから

オーガニック由来の美白化粧品は、素材にこだわっており品質もよいため、安価ではない製品が多いです。フルラインでそろえた際に、万が一肌に合わなかったときには無駄になるという不安を抱く人も多いでしょう。すべてのオーガニック製品が自分の肌に合うとは限らないため、サンプルやフルラインのトライアルセットで試す方法が有効です。1日だけではなく一定期間試せるものであれば、肌の調子や変化を確認できます。

正しいオーガニックコスメ選びをしよう

オーガニックコスメの基準を満たしているなど、安全性や効果の高さは欠かせない条件です。しかし、つけ心地や香りが好みに合うものでなければ、毎日気持ちよく続けられません。そのため、サンプルやトライアルセットで使い心地を試し、納得してから購入することが望ましいでしょう。