交通事故に遭ったら!医師の許可を得てから整骨院に通う

交通事故に遭い怪我を負った場合、最初に病院を受診して診察と検査を受ける必要があります。なかには、「交通事故に遭い怪我をしたら、まずは整骨院へ通おう」といった広告を出しているケースもありますが、整骨院柔道整復師は怪我に関する精密検査を行う資格を持っているわけではありません。交通事故の場合、外傷は大きくなかったとしても骨折や脳に障害を負う場合もあるのです。

病院での検査や診察のタイミングが遅れることによって、脳機能障害の発見が遅れたり交通事故が原因の怪我であると証明できなかったりというリスクがあります。最初に病院に行かなかったために、診察や検査のタイミングが遅くなり、受け取れる慰謝料の金額にも影響を及ぼす可能性が高いです。そのため、最初に病院を受診して次に整骨院に通うという順番を間違えないようにしましょう。

また、病院で診察治療を受けている中で「整骨院を併用しても良い」と許可を得てから併用することがポイントです。整骨院で支払った費用も、加害者の保険会社に請求したいと思う人も多いでしょう。医師から許可を得ることは、整骨院での施術費を保険会社へ請求する際にも重要です。病院での診察費や入院費、治療費などは基本的に保険会社へ請求することが可能ですが、整骨院でかかった費用については怪我の治療に必要であったかどうか、正当な費用であるかどうかの2点が請求のポイントとなります。

整骨院は病院ではないため、「必要な費用である」と医師から許可をもらわなければ、保険会社へ費用の請求もできないと考えておきましょう。病院で許可を得ずに自己判断で整骨院に通うと、施術費用を自分で負担しなければならない可能性があるため注意が必要です。