ワイドスクワットで効く部位は?

大きな筋肉をダイナミックに鍛えることも有効ですが、比較的サイズの小さな筋肉のなかにも、鍛えることでメリットを得られる種類の筋肉もあるのです。その中でも、ワイドスクワットで鍛えられる内転筋群・大臀筋大腿四頭筋の3つの筋肉について、鍛えることによるメリットや重要性を解説します。

ワイドスクワットで効く部位!

ワイドスクワットで効く部位のうち、特に重要な3つの部位について、どのような筋肉なのか、鍛えることで得られる効果を紹介します。

内転筋群

内転筋群とは、大内転筋・恥骨筋・長内転筋・薄筋・短内転筋といった内ももに位置する筋肉の総称であり、各筋肉が重なっていることが特徴です。もも全体に負担をかける一般的なスクワットと比較して、ワイドスクワットは内ももを中心にアプローチする方法です。

ワイドスクワットで効く部位である内転筋群を鍛えることで内ももが引き締まり、ももの間にすき間が生まれるためスリムに見える効果が期待できることがメリットだといえるでしょう。男性のみならず、女性にとっても鍛えるのに最適な部位です。

さらに、ワイドスクワットで内転筋群を鍛えることで日常生活やスポーツのパフォーマンスの向上にもつながります。例えば、フットサルやサッカー、水泳など蹴る動きが多い「スポーツパフォーマンス」だけでなく、通勤や通学に公共交通機関を利用している場合、階段の昇り降り日常の動作を指すパフォーマンス、ビジネスシーンでのパフォーマンスなども向上する点がメリットです。

ワイドスクワットで効く部位である内転筋群は下半身の筋肉群であるため、鍛えることで足が安定しやすくなり、立った姿勢が安定します。立ち仕事の人や、立った姿勢や歩いている際にすぐに疲れてしまう人は、ワイドスクワットで内転筋群を鍛えることで疲れにくくなり、身体的・精神的負担も軽減するでしょう。

加えて、内転筋群が鍛えられると股を閉じる動作にも力を使える湯尾になるため、O脚の改善にも効果が期待できます。人に見られる仕事をしている人や、美しい立ち姿を目指している人など、O脚に悩んでいる場合には内転筋群をしっかり鍛えることが大切です。

大臀筋

大臀筋は、ワイドスクワットで効く部位のなかでも最も大きなサイズの筋肉。大臀筋は臀部の両側面から覆う形で付いており、歩行時や座った姿勢から立ち上がる際などに使用します。

日本人は骨盤が後ろに傾いていることが特徴であるため、臀部を引き締めるためのトレーニングはハードルが高いです。しかし、ワイドスクワットで大殿筋を鍛えることによって、臀部の下の部分が引き締まるため、後ろ姿のラインが美しく見えるようになります。

また、ワイドスクワットで効く部位である内転筋と大臀筋を同時に鍛えることで、歩きやすさも実感できるでしょう。脚を引き締めてスタイルアップを目指す方や、疲れやすさを実感している方、スポーツパフォーマンスを向上させたい方は、ワイドスクワットで大臀筋を鍛えることが非常に重要です。

大腿四頭筋

大腿四頭筋は、人間の筋肉のなか最も大きな筋肉であり、大腿部の前面に広く存在するため非常に目立ち、ワイドスクワットによる効果も確認しやすいことが特徴です。大腿四頭筋は外側広筋、内側広筋、大腿直筋、中間広筋と4種類の筋肉群のことであり、膝関節を動かす役割を果たします。

さらに、大腿部を横に開く動作にも関わる筋肉です。効率良くトレーニングを行うにあたり、鍛えておいた方が良い筋肉だといえます。

また、ワイドスクワットは上体を前に傾けずに行う方法であり、大腿四頭筋を鍛える際にも腰への負担が軽減されるため、腰痛の人でも行えることがメリットです。

重要な3つの部位を意識しながらワイドスクワットを行いましょう