オンライン面接の活用方法

労働人口の減少で人手不足が続いている中、企業での新規社員の採用も難しい状況にあります。特に、求職者が遠隔地に住んでいる場合、面接を受けにくいということも採用を難しくしている原因になっているのです。そのような課題を解決するためには、オンライン面接の導入があります。オンライン面接は、会社以外の場所で働くことのできるリモートワークで社員を採用する場合にも活用できるのです。この記事では、オンライン面接のメリットとデメリット、ツール、事例などを解説します。

オンライン面接の意味や仕組み

オンライン面接とは、採用担当者と候補者がインターネット音声・テレビ電話で面接する採用手法。応募者が企業に直接出向くことなく、自宅のパソコンやスマートフォンから面談ができるので、場所や時間に拘束されずに選考を実施できます。

オンライン面接のメリット

・遠隔地の人材の採用機会の増加
・時間・コストの削減
・面接前後の辞退者を減らせる
・学生と早期に接触できる
・選考応募のハードルが下がる
・面接を簡単に記録しておける

オンライン面接のデメリット

・対面と比較して判断材料が少なくなりがち
・聞き間違いなどによるコミュニケーションのミスが起こりやすい
・ネットワークトラブルへの対応に時間がかかる
・情報漏洩のリスク
・専用システムを導入する場合のコスト

オンライン面接の準備

・静かな場所を確保する
・マイク付きイヤホンなど関連機器の準備
・複数のオンライン面接ツールの準備
・面接相手への面接時の注意点の説明

オンライン面接のツール

Skypeスカイプ
無料の音声通話とビデオ通話を利用できる
Google ハングアウト
最大15人までビデオチャットができる無料通話サービス
・Zoom
オンラインセミナーやオンライン会議を前提に開発された会議ソフトウェア
・インタビューメーカー
Web面接に特化した採用管理システム
・Calling
1対1のオンライン商談機能や最大30人までが参加できるWeb会議機能を有している
・HARUTAKA
対面による最終面接までの採用過程をオンライン面接で対応する次世代型採用ツール
・FaceHub
面接中に使えるチャット機能、面接官用のメモ機能も搭載
・BioGraph
アプリで利用可能、応募者のアカウント作成不要
・i-web MOVE
大手就職情報サイトとリアルタイム連動
・interview maker
録画機能により選考基準の統一化と採用メンバー教育を実現

面接以外でも使えるオンライン面接ツールの機能

・web説明会
オンライン面接ツールを活用して、web上で説明会を実施することができる
・web面談
面談は、応募者の志望度を高めたり、内定辞退防止の対策になったりする
・オンライン研修
研修で、従業員のスキルアップやキャリアを見直すことができる

オンライン面接の導入事例

その1:株式会社サイバーエージェント
2017年卒のエンジニアの採用では一次試験としてオンライン実技試験を実施、一次試験通過後も希望者にはオンライン面接の選択を可能としました。
その2:ウェブリオ株式会社の正社員採用
正社員の採用にskypeによる面接を導入しています。
その3:ソフトバンク株式会社
ソフトバンクの販売職は書類選考後の面接にweb面接を行います。Skypeによる面接か、FaceTimeを利用できるので、スマートフォンしか持っていない応募者でも、対応機種であればビデオチャットを利用したオンライン面接が可能です。
その4:ケアエンタープライズ株式会社
SkypeやBioGraphのアプリを利用したオンライン面接を行っています。
その5:アイリスオーヤマ株式会社
営業・事務系の職種全般の採用予定者のうち100名に「遠隔地コース」の採用枠を設けています。「遠隔地コース」でエントリーシート提出、Webテストを実施後の一次面接もWeb 上で行います。

まとめ

オンライン面接とは、インターネット・テレビ電話で面接する採用手法です。オンライン面接には、遠隔地の人材を採用する機会が増加するなどのメリットがあります。リモートワークでは、オンライン面接ツールを採用時に使うだけでなく、web会議などにも利用することができるでしょう。