黒字倒産も!中小企業の人材の採用のコツとは?人手不足解決の糸口

少子高齢化による労働人口の減少で企業の人材の採用が難しく、特に中小企業では厳しい状況になっています。企業が経営を続けていくためには、人材の確保が欠かせません。会社以外の遠隔地でも仕事ができるリモートワークなら、地方の中小企業でも全国各地の優秀な人材を採用できます。この記事では、中小企業の人材採用の現状と解決策などを解説します。

中小企業では退職が増えている

中小企業では、中途採用でも新卒採用でも人材の確保が難しい状況になっています。
2018年9月時点の有効求人倍率は1.64倍で、1974年1月以来の高水準になり、企業にとっては採用で人材を確保するのに苦労する厳しい状態です。
中小企業においては、転職などで人が辞めやすい状況は進んでいる一方で、補充するための採用のハードルは上がっています。

採用による人材の確保ができない

人材の確保が難しい業種では、人手不足が死活問題になっています。
多くの中小企業が人手不足のため、事業活動が継続できない状況に陥っており、人が集まりにくい業種の代表例は、飲食、接客・販売、流通・サービスなどです。
飲食業では、人手不足のために営業時間の短縮や、店舗自体を閉めるケースもあります。

外国人の採用も行われている

労働人口の減少で多くの中小企業は人手不足でありますが、打開策として外国人を採用する企業が増えています。
女性やシニア層を積極的に採用する企業も増えているが、人手不足は解消できていません。
マンション管理、警備、清掃といったシニア層の多い業界では、他業界でもシニア層を活用し始めたため人手不足に陥っているのです。
居酒屋やコンビニエンスストアでは、アルバイトで働く外国人が非常に増えています。

地方の中小企業の人手不足

人手不足による黒字倒産が、特に地方で続出しています。
地方では、人手不足によって中小企業の経営が難しくなっているケースが多くみられるのです。業績は好調なのに、人手不足から倒産・廃業するケースもあります。

後継者不足も問題

業績は好調であるものの、後継者がいないために廃業する中小企業も増えています。
中小企業庁が2018年1月に発表した「中小企業・小規模事業者政策について」によると、今後10年の間に70歳を超える団塊世代の中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人に上り、そのうち約半数の127万社(日本企業全体の約3分の1に相当)に後継者がいません。
事業承継の問題も、特に地方において深刻です。

中小企業が新卒採用をするためのコツ

・自社にあった人材を明確にする
・早期から学生に接触する
・採用について人事以外の社員の協力体制がある
・都市部の激しい採用競争に悩んでいる採用担当者は、地方に目を向ける
・新卒紹介やSNSを活用した採用手法をとる
・中小企業の仕事の魅力を伝える

中小企業の人材確保のための新卒採用向けサービス6選

・就職エージェントNEO
登録した学生に対して、キャリアアドバイザーが企業の魅力を客観的に伝え、学生のニーズとマッチした場合に紹介してくれる
・ちほりけ
地方に住む理系学生の新卒採用支援に特化しており、キャリアアドバイザーが理系学生のカウンセリングを行った上で紹介する
・採用アウトソーシング(RPO)
採用活動についての事務作業などを、企業に代わって行う人材サービス
・株式会社ネオキャリア
人材紹介・採用代行・採用ツール作成などのサービスを提供
アデコ株式会社
新卒からエグゼクティブ層までの幅広い人材を、企業のニーズに併せて紹介している
・株式会社ツナグ・ソリューションズ
企業にむけた採用代行およびコンサルティングサービスを提供している

中小企業で中途採用をする際の課題

・リソースが足りない
・優秀な人材が採用できない
・内定辞退者が多い
・採用コストが必要以上にかかってしまう

リモートワークで中小企業の人材確保を

・リロカル
地方の中小企業の人材不足に対して、全国の優秀な人材をマッチングさせるサービス

まとめ

中小企業では、新卒採用でも中途採用でも人材の確保が難しい状況です。地方では、中小企業の人手不足による黒字倒産も増えています。中小企業が人材を確保するためには、採用について人事以外の社員の協力体制をつくるなどの対策が必要です。リモートワークでの採用なら、遠隔地で仕事ができるため、地方でも優秀な人材を確保できるでしょう。