仮想通貨FXの特徴と為替FXとの違い

仮想通貨FXは、近年話題の仮想通貨を利用した証拠金取引のことを指します。
本格的に仮想通貨取引を実施したいと考えている人にとってはメリットも多いため、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
しかし、基本的な知識を知識もなくトレードをすると大きな損をする可能性もあるため、十分に注意が必要だといえます。
そこで、仮想通貨FXについての基本的な情報や、為替FXとの違いなど、取引をするにあたって理解しておくべき重要な項目を紹介します。

仮想通貨FXの意味と特徴

仮想通貨FXとは、証拠金を預けた状態で数倍から数十倍の金銭を動かすレバレッジ取引を行う方法を指します。
現物の日本円のみを使用した取引を行う一般的なものとは異なり、仮想通貨FXであれば高額な売買を行えることが特徴です。
仮想通貨FXの取引は売り注文から取引が開始できるため、相場が下落した際にも利益を出せる点は大きなメリットだといえます。
仮想通貨FXは「アルトコインビットコインへの投資を検討しているが、大きな利益を得たい」と考えている人達から支持を得ていることもポイントです。
また、仮想通貨 FX は、現物の金銭を売り買いしているわけではありません。
例えば、仮想通貨の価格が上がると感じた場合には買い、下がると感じた場合には売りを選択するといったイメージです。
その後、買ったものは売り、売ったものは買うという流れを繰り返し行うことで、必ず差額が生じます。
差額がプラスになった場合には利益になり、マイナスになった場合には損失になるというシンプルな構図です。
仮想通貨FX は、為替FXと比較するとボラティリティー(値動き)が非常に大きいことが特徴でもあります。
そのため、非常に大きく大きな利益が狙える一方で、損失が出た場合にも大きくなる点には注意が必要です。

仮想通貨FXと為替FXの4つの違い

仮想通貨FXと為替FXの違いは、主に4つあります。
どの様な違いがあるのか、それぞれの特徴も合わせて確認しておきましょう。

手数料

1つ目が、手数料の違いです。為替FXの場合は売買手数料が無料であったり、スプレッドの幅も狭くスワップ金利もあります。
対して仮想通貨FXはスプレッドの幅が広く、低スワップポイントを支払わなければなりません。
手数料に関しては、為替FXと比較すると仮想通貨FXの方が高くつくといえます。
為替FXは、近年どの取引所でも売買手数料は無料のケースが多く、スプレッドの幅も非常に狭いためコストがほとんどかからないことが特徴です。
また、スワップポイントがもらえるというメリットもあります。
為替FXは金利の高い通貨ペアを選ぶことによってスワップ金利を稼ぐことも可能なのです。
為替FXでは、ニュージーランドオーストラリアドルといった金利が高い通貨のペアを選ぶことで、スワップ金利を稼げます。
そのため、長期投資を行う人の中には、スワップ金利を目的として FX をする人もいるほどです。
一方、仮想通貨FX は取引所によって異なるものの、売買手数料を支払わなければならず、さらにスプレッド幅が非常に広くなります。
取引所によってはスプレッドが1万円以上になるケースもあるほどです。
スワップポイントについても、仮想通貨FX は基本的に手数料のことを指し、利益となるものではありません。
仮想通貨FX の場合はポジションを持っている期間が長くなるほど、比例してスワップ手数料がかかり、コストも大きくなるという違いがあります。

レバレッジ取引

2つ目がレバレッジの違いであり、国内でFXをする場合は為替 FX も仮想通貨FXレバレッジは、金融庁によって「最大25倍まで」と、決められています。
仮想通貨FX、為替FXのいずれも最大25倍で取引できますが、取引所については自主規制しているケースも多く、25倍ではなく5倍までしかレバレッジをかけられない取引所もあることが特徴です。

最大税率

3つ目は税制についてであり、同じFXであっても、仮想通貨FXと為替FXでは税制の決まりも異なります。
仮想通貨FXで得た利益については雑所得となりますが、為替FXで得た利益は申告分離課税となることが特徴です。
そのため、為替FXでどれほど利益が出たとしても税率は一律20%となります。
しかし、仮想通貨FXで利益を出して雑所得に区分した場合、最大税率は45%と高くなってしまうことがデメリットだといえるでしょう。

取引単価

4つ目が取引単価が異なるという点です。
基本的に、仮想通貨FXの方が少ない金額で取引を始められることが特徴で、為替 FX と仮想通貨 FX では取引単価が異なります。
為替FXは、どの会社を利用するかによって単価に違いがありますが、およそ1000通貨~1万通貨で取引をできるケースが多いです。
仮想通貨FXの場合は0.01ビットコインから取引できることが多いものの、取引所によって多少の差があります。

仮想通貨FXはレバレッジ取引と売り注文で利益をあげる

仮想通貨FX は、ビットコインの現物がなかったとしても売買したと仮定し、差額を利益として得られることが特徴です。
差金取引とも言われ、売り注文から始められる点もメリットだといえます。
相場が下落しているシーンでも、空売りなどを用いて利益を生み出すことも可能なのです。
さらに、レバレッジを使用すれば預ける証拠金の数倍~数十倍の金額を使用して信用取引を行えるため、大きな利益をあげられる可能性も高くなります。
レバレッジ取引を行える点は、仮想通貨の現物取引とFXで大きく異なる部分です。
例えば、1BTCが80万円であった場合、現物取引をするのであれば80万円の自己資金を用意しなければなりません。
価格変動で1BTCが100万円になった際に売れば、20万円の利益となります。
レバレッジ取引は、最大レバレッジが10倍の仮想通貨取引所を利用する場合、80万円分のBTCを購入する際に自己資金8万円を証拠金として用意すれば取引可能です。
最大レバレッジである25倍の取引所を利用した場合には32,000円の証拠金で取引できます。

24時間356日取引できる

一般的な為替 FX の場合は、土日に取引を行えないことが特徴です。
しかし、仮想通貨 FX の場合は24時間365日に取引できるため、場所も時間も問わず好きな時にトレードを行えます。
学業や仕事が忙しい場合など 、昼夜が逆転している仕事などでも 、朝だけ取引をする夜だけ取引をするなど、自分のライフスタイルに合わせて好きなタイミングで仮想通貨の売買を行えることは、非常に大きなメリットです。

ボラティリティーが大きいことはメリット

仮想通貨FXの特徴は、価格変動が大きく、ハイリスク、ハイリターンであることです。仮想通貨FXは為替FXとを比較すると大きな値動きもあるほど、ハイリスク、ハイリターンな取引方法だといえます。
つまり、仮想通貨FXは為替FXを比較するとボラティリティが大きいことが特徴です。

仮想通貨FXを理解したうえで取引しよう

仮想通貨FX は、為替FXと同様にレバレッジを効かせ、効率的にトレードをできる点が非常に大きなメリットだといえます。
一方、ロスカット追証など、仮想通貨 FX には注意点も非常に多いため、、取引を開始する前にしっかりとルールを確認しておくことが重要です。
仮想通貨 FX はハイリスク、ハイリターンであるといわれている方法ですが、賢く行うことによって大きな利益を狙える方法でもあります。
仮想通貨FX でレバレッジ取引を開始しようと検討している人は、それぞれのメリットやデメリットなどをしっかりと認識した上で利用しましょう。