爪水虫とは?水虫とはどう違う?女性が発症しやすいという理由とは

通常の水虫とは異なり、爪水虫は自分で気づきにくいことが特徴。
日ごろから爪の状態を確認し、異変がないかどうかをチェックすることが大切です。
また、1度発症すると治りにくい病気でもあるため、予防や治療に関して十分な知識を持っておくようにしましょう。


爪水虫とは?女性が発症しやすい?

水虫と同じ真菌が、爪に感染している状態です。
日本人では10人に1人が感染していると言われる、非常にポピュラーな病気でもあります。
これは花粉症患者と同じ数字です。非常に多いことが分かりますね。
水虫といえば、革靴を長時間はいている男性が発症するというイメージでは無いでしょうか。
しかし、近年では女性の発症率も非常に高いのです。
ブーツやネイルなどで、足や爪に菌が溜まりやすい状況が多くなっているためです。

爪水虫は気付きにくい

爪水虫の初期症状は、ほとんどありません。
水虫の様に痛みやかゆみがないため、気付きにくい病気でもあるのです。
しかし、気付かないまま長期間放置することによって爪の内部にまで菌が浸透し、悪化して行きます。
そのため、少しでも詰めに異変を感じた場合は早い段階で治療を開始する必要があるのです。
足に発症する水虫同様に、他人に移ることがあります。また、足だけではなく手の爪にも感染します。

爪水虫の主な症状

1.初期段階では、爪が厚くにごります。爪が乾燥した様になり、爪が分厚くなることも特徴です。
初期段階であっても、治療は数か月を要します。

2.中期では、爪が白く変色します。爪の内部にまで菌が繁殖しているため、白色が目立ちます。

3.末期では、爪の表面がボロボロになる・筋ができる・爪が変形するといった症状が見られます。爪を剥がして処置をすることとなります。

また、爪の周りにも症状が広がる場合があります。皮膚にも感染して行くため、歩くことが困難になるほどの痛みを伴う場合も。

爪が分厚くなっている

爪が分厚くなる、白く濁る、ボロボロになっているという症状は、爪水虫の可能性が非常に高いです。
爪水虫になってしまった場合の治療方法をまとめました。

基本的な治療方法

爪水虫を治療するための方法は、内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)、レーザー治療等の3種類です。
内服薬(飲み薬)による治療では、菌の繁殖を抑える薬を服用します。
外用薬(塗り薬)による治療では薬を使用しますが、市販の水虫薬では効果がありません。
爪水虫は固い爪の奥に菌が繁殖しているため、菌に薬が届かないのです。そのため、爪水虫専用の治療薬を使用します。
レーザー治療は、爪にレーザーを当てることで菌の繁殖を抑えるという治療方法です。しかし、2017年現在では日本での許可が下りていないため保険適応外となります。

民間治療は効果なし?

馬油・酢・ティーツリーオイル・足湯などが効果的であると言われています。
実際に効果はあるのでしょうか。
まず馬油は、固い爪の奥までは浸透しないため効果は期待出来ないと言えるでしょう。
酢を使用した治療法も、医学的根拠はありません。
爪水虫の元となる菌は、熱に弱いため足湯自体は効果が期待出来ます。しかし、60度以上の熱に弱いとされているため、火傷の危険があります。行わない方が良いでしょう。

効果が期待出来るものとして、ティーツリーオイルは綿棒にオイルをふくませ、爪に塗るという治療方法です。
ティーツリー原液は非常に刺激の強い成分であるため、患部以外の皮膚に付着しないようにしましょう。


爪水虫を予防しよう

まずは、爪水虫にならないことが一番です。
予防することも意識しましょう。
爪水虫は感染するため、バスマットやスリッパなど素足で使用するものは清潔にしておきましょう。
また、爪水虫は足の水虫から感染する可能性が非常に高いのです。
爪水虫は、足の水虫菌を放置することによって感染する可能性が最も高いと言われています。
足の水虫はしっかりと治療をしておきましょう。

まとめ

爪水虫は自覚症状が出にくいことから、発見が遅れるケースが多いのです。
爪水虫の治療には時間が掛かります。菌の繁殖を抑え、爪が生え変わるまでは半年ほどの時間が掛かるのです。
特に足の爪は、意識を向けることが少ない場所です。
気付くと爪水虫が進行しているということも。女性はフットネイルをしていると、爪の変化に気付きにくい場合があります。爪の間をチェックし、爪が分厚くなっていたり変形していないかどうかを確認してみましょう。
民間療法なども沢山あるようですが、まずは皮膚科に行って診察を受けることが最良の方法でしょう。
放置した期間の分だけ菌は繁殖し、治療期間が長くなる可能性があるのです。
自己判断をせずに薬を服用して完治させましょう。