低血糖症のメカニズムとは?

低血糖症とは、文字通り血糖値が低すぎる状態を指します。
なぜ低血糖症が起こってしまうのでしょうか。

まず、主な原因は砂糖を摂取しすぎること。
穀物や野菜などの糖質は、体にゆっくりと吸収されて行き、脳の働きを助けるブドウ糖へと変化して行きます。

しかし、お菓子やジュースに含まれる糖質は「二糖類」と呼ばれる種類の糖質。
これは体内に急速に吸収されてしまい、危険な状態まで血糖値を上げます。
そうなると、膵臓は血糖値を下げるためにインスリンを多量分泌します。

多量に分泌されることにより、次は血糖値が下がりすぎてしまいます。
これが低血糖症の症状です。

低血糖症の人が気を付けるべき食生活

二糖類を摂取したとしても、運動をするなどエネルギー源としてしまうことで症状を抑えることは可能です。
しかし、急速に吸収されてしまう糖分をエネルギー源として使用することは難しいのです。

低血糖症の人は、カフェインも症状を悪化させる原因となります。
目を覚まそうとコーヒーを飲んだり、甘いものを食べながらコーヒーを飲むことも止めましょう。

ご飯をおにぎりやパンなどの炭水化物のみで済ませた場合、炭水化物が消化される2~3時間で低血糖症の症状が出始めます。
お肉や魚などの食材は4~6時間とされています。
消化されると、低血糖症の症状である手の震えや眠気、イライラするなどの症状が出始めます。

低血糖症になると脳にとって唯一のエネルギーであるブドウ糖が血液中からなくなるため、精神にも影響が出ることも多いのです。

一時的に症状を緩和させようと、甘いものを食べるという方法もあります。
また、低血糖症の症状が出た際に無性に何かを食べたくなるという方もいるはず。

しかし、対処法として食べ物を食べるということを繰り返すことは、低血糖症の症状を何度も繰り返すことにもなるのです。
膵臓が弱り、インスリンが分泌できなくなれば糖尿病となります。

低血糖症は治せない

低血糖症は、そもそも体質によるものでもあるため治すことは出来ません。
また、弱ってしまった膵臓も元には戻らないのです。

そのため、食事の取り方が重要となります。食べたものは順番に吸収されて行くため、まずは二糖類ではない海藻・野菜・魚・肉などから食べ始めましょう。

炭水化物やお菓子などは、空腹時はもとより食事の中でも控えるようにしましょう。
糖尿病まで進行をしてしまえば、極度の食事制限が掛かり治療も困難となります。
自分の身体を理解し、まずは食事の摂り方から変えて行く必要があるのです。

尿たん白の反応が出た場合の原因

尿を採取し、尿の成分だけで体の中の状態までを把握することが出来てしまいます。
この尿検査で‘尿蛋白・陽性(+)’との結果が出た場合、必ず再検査が必要となります。
また、セルフ検査の場合は必ず医師に相談をしなければなりません。
尿蛋白との結果が出た場合、どの様な病気が考えられるのでしょうか。

尿たん白が出る原因

まず、腎臓にはフィルター機能である糸球体が存在しています。
全身の血液をろ過し、尿を作るのです。
このフィルターよりも、蛋白のサイズは大きいため、本来はフィルターを通過して尿に混じることはありません。
しかし、腎臓に何かしらの異常があり、フィルター機能が低下すると尿に含まれる蛋白が多くなり、尿蛋白として検出されます。

判断方法

健康な人の尿蛋白の量は1日に40~70mg、1日に150mgを超えると尿蛋白であるとされます。
尿検査では、0~14mgなら陰性(-)・15~29mgなら擬陽性(±)・100mg以上なら陽性(2+)と判断されます。
毎年の健康診断で擬陽性が続くようであれば、腎臓が弱ってきている可能性があります。

陽性でも病気ではない?

陽性であっても、腎臓の病気ではないケースもあります。
‘生理的蛋白尿’‘機能的蛋白尿’と言われるもの。
1次検査で陽性であっても、1次検査では陰性となるケースもあります。
そのため、1次検査で陽性であっても病気の可能性は低い場合があります。
健康体であっても、その日によって体調は異なります。
別日に検査を行うことで、一時的に体調が悪かっただけであると判断できるのです。
1次検査で陽性が出る原因は、たんぱく質の過剰摂取・激しい運動・入浴後・発熱時などです。
さらに、立って居る状態で腎静脈が圧迫される起立性蛋白尿などもあります。
妊娠・月経前・ストレス・体の冷え・精液や膣分泌物が入っただけでも陽性反応が出る場合があります。

検査を受けても体内に異常がない場合は、この様な一過性のものであるため過剰に意識することではありません。
自己判断をすることは危険であるため、病院での検査は行いましょう。