空気を飲み込んで胃が痛い、お腹が張る症状の原因と改善方法

空気や唾を飲みこむことが癖になっている状態を「呑気症」とよびます。飲みこんでしまう空気の量が多いと、お腹が張ったり激しい胃痛などの症状が現れます。呑気症の原因や改善方法についてまとめました。

呑気症とは

「空気嚥下症」や「噛みしめ呑気症候群」とも呼ばれる症状で、胃や腸が空気でいっぱいになってしまう症状です。
発症し始めは10代が多く、20~30代の若い女性に症状が見られます。
病院を受診しても、半数の方が異常なしと診断されてしまいます。


呑気症の原因とは

通常、上下の歯は離れている状態です。しかし、上下の歯または舌と上あごが付いていると、喉の奥に空気と唾液が溜まっていきます。
つまり、歯を噛みしめている状態です。
唾液が溜まると、「嚥下反射」がおこります。唾液を飲み込むときには、空気も一緒に飲み込んでしまいます。そのため、胃に空気が溜まり激しい胃痛が起こるのです。
歯の噛みしめを起こす原因は癖、ストレス、うつむき加減やパソコン作業の姿勢などです。

頭痛や肩こりなども引き起こす

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呑気症では、胃の不快感、腹部の痛みが一般的です。
空気を飲みこんでいるため、ゲップやオナラの回数が増えます。
しかし、それだけではなく噛みしめにより口の筋肉が常に緊張している状態になるため、アゴやこめかみにも痛みを感じる場合があります。
進行すると肩こり、首こり、頭痛なども引き起こします。
さらに重度の呑気症が原因で腸がねじれ、腸が詰まったり血行不良になる病気を引き起こすこともあります。

呑気症の改善方法は?


噛みしめは、薄いマウスピースをつける治療が推奨されています。マウスピースの装着のよって噛み合わせが変化し、あごの緊張も緩和されます。
また、上下の歯を離すことを意識することも効果的です。「歯を離す」と書いたメモなどを目に付く場所に貼っておきましょう。
炭酸飲料やお酒などは、体内で空気の量を増やすため飲まない方が良いです。
早食いは空気も多く飲みこんでしまうため、食事はゆっくりと食べることも大切です。

まとめ

病院でも正しい診断をしてもらうことが難しい呑気症。
胃の張りは激痛となり、立てなくなるという方も居ます。
辛い呑気症を治療するためには、心療内科を受診することがおすすめです。
軽度の呑気症であれば、まずはマウスピースなどでセルフケアを行うことも良いでしょう。